留学をすると価値観が変わる
最近、インスタグラムやYouTubeなど様々なSNSが出てきて、個人でも色々発信できる時代になってきています。なので、もはや1つの考えて全員が納得できることが難しくなりました。どれだけ良いことをしても、必ず一部の全く関係ない人からも批判の声もあがるでしょう。そんな人たちは放っておけばいいのですが、ここで大事なのは価値観を受け入れることだと思います。
価値観が受け入れられていないことは身近に結構あります。例えば
年配 vs 若者「最近の若い奴はだらしない」 vs 「最近の年寄りはスマホが使えない」
男 vs 女「女は、、、」 vs 「男は、、、」
年収の話で男同士のマウントの取り合い、女性同士のブランド品の見せ合い、彼氏自慢などもそうでしょう。
そんな大して意味のない優越感に浸るために時間を費やすのもったいなくないですか?これはお互いの価値観を受け入れれば何も問題がなくなります。
例えば、年配、若者の間では「そういう考えの時代に生きてきた人なんだな」って思えば終わりです。いちいちいがみ合う必要はありません。
留学すると自然と色々な言語を話、文化やバックグラウンドが違う人たちが集まるので、自分の常識では考えられないことが発生するでしょう。そういう人たちと生活していく中で、価値観の違いを認めないといけないことに気づくはずです。この点に関しては留学の大きなメリットだと思います。
日本の良いところ、悪いところに気づく
よく日本以外に長期で住んだことない人が「日本って良い国だよね」って言っていますが、内心なんで分かるんだろう?って思っています。私が旅行や長く一緒に外国人と仕事したことも踏まえて細かい例を上げると、ご飯がおいしい、交通機関の時間がかなり正確などありますが、日本とアメリカを比較して決定的に違うところがありました。
教育の違い:日本は平均が優秀、アメリカは考えて行動できる人が優秀
アメリカへ行った当初、数ヶ月だけホームステイをしていました。そのとき12歳の女の子と10歳の男の子がいました。あるとき10歳の男の子の小学校にいくことになりました。なぜかめちゃくちゃウェルカムでなぜか算数の授業に参加しました。そこでは三角形の面積を求める授業をやっていて驚いたのが、先生はどうやって求めるのかを教えませんでした。先生が求めていたのはどうやったら面積を求められるかでした。
日本だったら三角形の公式に当てはめて終わり、みたいなところをハサミや紙を使ったりして図工みたいな算数の授業でした。
で、子供の答えも理論もめちゃくちゃなことを言ってくるのですが、それを聞いた先生が「君の考えは素晴らしい、でも明日には君の考えがもっとよくなるようにより深く考えてみよう」と全く間違いを否定せず、さらにやる気を出させるような言い方をしていました。そして子供もまた前向きに取り組み始めます。
それはいろいろ自分で考えられる人間が育つわって思いました。日本では5教科全てで70点が優秀ですが、アメリカは自分で考えられて、さらに行動できるひとが優秀とされているのは明らかで次元が違いました。
随分前からですが、日本の競争力が落ちてきたって言われているのはこの辺の教育からして既に違うんだろうなと思っていて、ニュースなどを見てても分かるように、大企業のリストラも始まって、年金の受給開始年齢も上がり、もはや国も企業も人を守ることはできず、いろいろと自分で行動して発信していかなければならない時代になってきたので、今の大人も含め日本の今までの教育だと自分ではなかなか動けない人たちが増えるので、かなり危険な状態だとは思っています。
そういったところに早めに気付けたのはラッキーでした。今まで英語とITをいろいろ学んできて、仕事以外にも外国人と仲良くなってみたり、スマートフォンアプリ作ったり、知り合いのレストランのウェブサイト作ったりと行動してきましたが、その選択をしたのは海外に行っていろいろ危機感を持ったことは大きいと思います。
当時気付けた最も価値があると思っていること
- 行動力のなさ
- 与えてもらっている(インプット)ばかりの自分、与える人(アウトプット)になっていない自分
- ITのリテラシーの低さ
- 周りの人のありがたみ
- 今あるこの環境がいつまでも当たり前ではないということ
今の大人が日本を守る・成長させるには日本を外から知らないとできないのではないかと思いました。今も日本は世界的に優位な立場にいると思ったら結構危険だと思います。
このようなことに気付けた留学でした。