mustとhave toの違い
意味は「〜しなければならない」ですが、mustとhave toの背景にあるものは次の通りです。mustは話しての強い意志があったり、法律や命令、規則などで「〜しなければならない」という時に使います。実はとても強い英語表現なので、決まり切ったこと以外はあまり使わない方が良いでしょう。
mustは、例え上司と部下の関係でも、まず使われることはありません。使うなら自分のことのみにしておきましょう。
I must study English very hard.
(私は英語を一生懸命勉強しなければなりません)
この場合は、英語を勉強するという自分の意思を伝えいるのでmustを使うことができます。
All passengers must wear seat belts.
(乗客の全ての方はシートベルトをしなければなりません)
この例は飛行機などでよく見かけますが、乗客の安全を守るための規則としてmustを使っています。
一方have toは外的な要因により義務が生じた場合や、やらなければならないことを表す場合に使われます。
I have to hand in the documents by tomorrow.
(明日までに書類を提出しなければなりません)
この場合は、会社や学校などから提出期限が決められていて、その期限に間に合わせないといけない(=外的要因)のでhave toを使っています。
mustとhave toの否定形は意味が全く違う
mustとhave toは否定形にすることができますが、意味が違ってきます。You mustn't talk to your mother like that.
(母親にそのような口の聞き方をしてはいけません)
You don't have to worry about it.
(そのことは心配する必要はありません)
must notは「〜してはいけない」となるのに対して、don't have toは「〜しなくてよい」になります。
結局、have toを使っていればほぼ問題ない
私の経験上、基本have toを使っておけば意味は通じますし、問題になることはありません。明らかに使い分けが分かっている場面であれば良いですが、どちらかな?と迷ったらhave toを使っておきましょう。