今回はセンター試験の英語の一部を使って解説します。
今回の英語例文
今回の英語の例文はこちらです。Vending machines are so common in Japan that you can find one almost anywhere you go. Some of these machines sell train or meal tickets, and others sell snacks or drinks. They are especially useful for people who want to get something quickly and conveniently.
so thatとalmostはよく使う
[ Vending machines are so common in Japan ] [ that (you can find one) (almost anywhere you go) ].Vending machinesが主語です。Vending machinesは「自動販売機」です。areが動詞でbe動詞はイコール「=」と思えばいいです。Vending machines = so common in Japan.「日本ではよくあるものです」ぐらいの意味でしょう。
ここで重要なのはso thatで、いくつか意味があるのですが、基本的にsoからthatまでの間で理由を言っていて、that節のあとはそういう理由があるからthatのことがある(結果や事象など)という意味になります。
例 I was so busy yesterday that I couldn't meet my girlfriend.
(昨日は忙しかったから、彼女に会えなかった)
なので、「自動販売機は日本ではよくあるのもなのでthat節だ」と書いてあります。
that節以下はyou can find oneまでが意味の塊で「あなたは自動販売機を見つけることができます」といった感じです。oneはここでは自動販売機でしょう。oneを細かく説明すると長くなるのでちょっとだけ後で説明してしっかりした説明はまた次の機会に書きますが、ここでは不特定の人や物を指す代名詞と覚えておきましょう。
先にalmost anywhere you goに進みますが、almostはanywhere you goにかかっていて、anywhere you goが短い文章(youが主語、goが動詞)になって、ここでは「あなたが行くほとんどのところで→どこに行っても」といった感じです。
almostはこちらの記事で書きましたが、ざっくり説明すると、あることが完全、完璧ではなくあとちょっとのところという意味を加えます。anywhereだけだと「どこでも」ですが、almost anywhereだと「大抵の場所にはあるけど、たまにないところもある」という意味になります。
実際、自動販売機がない地域もあるはずなので(100%あると断言できないけど、ほとんどの100%に近い確率であるよと言いたい)、このような文章になっているのだと思います。文章をつなげると「あなたが大抵どこに行っても自動販売機を見つけることができます」といった意味になります。
代名詞のoneとitの違い
例えば、ここではoneは自動販売機ですが、不特定の人や物を指す代名詞です。上記の例文では「どこに行っても自動販売機を見つけることができます」と書いてありますが、どの自動販売機かはどうでもいいのです。「無数にある自動販売機のどれかを見つけることができます」という意味です。これが代名詞のoneの基本です。反対にitは特定のものに使います。例えば
I bought a new car last week and I love it so much.
(先週新しい車買ったんだけど、ものすごく気に入っている)
と言った場合、itが指すのは「私が買った新しい車」と特定できます。同じ車種はこの世にたくさんありますが、私が買ったと言えば特定されます。このような場合はitを使います。
some ... other 〜の構文も頻出する
[ Some of these machines sell train or meal tickets, ] [ and others sell snacks or drinks ].自動販売機についてなので、some ... other 〜とすると「ある自動販売機は...で、一方で〜な自動販売機もある」といった意味になります。some ... other 〜はいろいろな人や物の種類があって、一部ではこう、また他の一部ではこうということを伝えるときに使います。
ここでの意味は「ある一部の自動販売機は電車の乗車券や食券を売ったり、また他の自動販売機はお菓子や飲み物を売っている自動販売機もあります」という意味です。要するにいろいろバラエティ富んだ自動販売機があるよと書いてあります。some ... other 〜を見つけたらいろいろなタイプの何かがあるんだなと覚えておきましょう。
関係代名詞はあくまで補足説明なので大意を掴むことには必要ない
[ They are especially useful for people ] [ who want to get something quickly and conveniently ].ここでのポイントは関係代名詞ですが、正直なところ関係代名詞は何かの名詞の補足説明なので、関係代名詞がなくても文章が成立します。関係代名詞があると文章が長くなって複雑になりますが、難しいようなら外してしまってもよいと思います。
Theyは自動販売機を指していて、peopleまでが一つの意味の塊で、そこまででこの文章の大意は掴めます。「自動販売機は特に人々に役立ちます」でこの文章の90%ぐらいの意味は取れています。
関係代名詞はどういう人々かを説明してるだけです。どういう人々に便利かというと「何かを素早く、便利に手に入れたい人」ということになり、peopleを説明しています。
綺麗な英訳
最後に訳をまとめておきます。綺麗な訳は正直不要で英語の成長を阻害するものだと思っているので私は普段あまりやりませんが、一応載せておきます。Vending machines are so common in Japan that you can find one almost anywhere you go. Some of these machines sell train or meal tickets, and others sell snacks or drinks. They are especially useful for people who want to get something quickly and conveniently.
自動販売機は日本でどこにでもあるものなので、あなたが大抵どこに行っても自動販売機を見つけることができます。自動販売機には電車の乗車券や食券を販売しているものもあれば、お菓子や飲み物を売っているものもあります。自動販売機は素早く、便利に何かを手に入れたい人たちにとっては特に役立ちます。