学習しても続けられない人が大多数だと思いますが、続けたとしてもいつまでも英語を理解できないままで結局終わってしまう人もいます。
今回は自分が20年ほど英語に関わってきた経験から、どうやって理解できるようになったかを話そうと思います。
英語が理解できるようになる時は、自分が理解できる言葉やメッセージを聞いたり、読んだりするときのみ
単刀直入に言うと、タイトルにもあるように英語を理解できるようになるときは、自分が理解できる言葉やメッセージを聞いたり、読んだりするときのみです。スピーキングの練習をするときでも、映画を観ている時でもありません。なので結論、学習法に言い換えると自分のレベルで簡単と思える英文で学習した時です。
人間は英語以外でも意味不明なことは理解できない
例えば、「レスポンスのJSONをパースして、ビューに渡す」って言われて何人の方が理解できるでしょうか?そもそもまずこれがITの話だと分からない人もいるでしょう。ITの話だとは分かってもレスポンスって何?JSONって何?パースって何?と思う方もいるでしょう。ただこれを「サーバーから返ってきたデータを使えるように加工して、画面に表示する」と優しい言葉に置き換えれば、理解できる方も増えるのではないでしょうか?(どうやるかは別として、言葉だけの理解として)
当たり前ですが、自分が理解できなければそこから何かを習得することが難しいのです。もしくは無理なのです。大半の英語学習者の方々は「英語を学ぶには映画がいいよ」「英語を学ぶには〇〇っていう教材がいいよ」と惑わされて、この当たり前の原則を忘れています。
上記の例を英語学習に置き換えてみましょう。例えば、自分が英語をあまり理解できない、話せない人だとしましょう。この状態で映画を観て学習するのは適切だと思いますか?答えはNoです。
映画はセリフが日常の会話より早いですし、難しいものが多いです。私もSF映画など日常とかけ離れている内容などは正直あまり理解できません。パイレーツオブカリビアンの海賊英語はさっぱりでした。
ここで勘違いしないで欲しいのは、映画が英語の教材として使えないと言っているわけではなく、映画で英語を学習するのはありだと思いますし、一つの手段ですが、英語レベルによっては全ての人に最適な学習かどうかは別問題ですということです。あまりに自分のレベルとかけ離れているとそこから得られるものはありません。
自分が英語をあまり理解できない、話せない人で何か教材やニュース記事などを使うのであれば、自分にとって簡単なスラスラ読める・理解できる教材を選びましょう。
一方で自分の英語レベルを上げるために英単語のインプットが必要
簡単なものを選ぶましょうといいつつ、いつまでもそのレベルで止まっていても結局そのレベルしか理解できないので、同時に少しずつレベルの高い英単語の学習なども必要です。そうすることによって、学習の選択肢も増えますし、いろいろなことが理解できるようになるでしょう。私の周りの話を聞く限り、多くの学習者がすぐに挫折する最大の理由は、自分よりはるかにレベルの高い教材や方法で英語を学ぼうとしているからです。目安は今の実力でざっくり9割ぐらい余裕で理解できる教材を選ぶべきだと思います。
では、最初は何で勉強すればいいのか?
いろいろありますが、私が昔よく使っていたのはEnglish Buddyのアプリにも機能追加したVOAのニュース記事です。VOAはアメリカの国が運営しているパブリックドメインの英語ニュースです。国が運営しているので質も良く、かなりゆっくり話す上に使っている英単語が他のニュース媒体と比べてめちゃくちゃ簡単です。アプリでも10段階でスピード調整できます。記事も毎日更新されるので飽きることもないでしょう。English Buddyのアプリでも公開されている本家のVOAのデータを取得して使っています。1文ずつディクテーション(書き取り)もできますし、1パラグラフごとにも英文を聞けるようにしました。
音読したい場合はタイマー機能があるので、自分が大体1分間にどれくらいの英単語数を読めているのかも計測できます。VOAの記事は無料なので、重宝する人が多いです。是非使ってみてください。知らない英単語が出てきたらMy Wordに追加して復習できる機能もあるので、何度も復習して英語レベルを上げていきましょう。
正直英語の学習は地味だし、面白くないし、言語なので生涯学習になりますが、他の国の人と意思疎通できるメリットはかなり大きいです。私もまだまだですが、アプリを通して英語学習の手助けができればと思います。